沖縄県石垣市の新築保育園にて室内環境空気測定(シックハウス検査)を行いました。公共機関の建物については、市の規定により新築の建物を開放する前に室内環境空気測定の実施が義務づけられています。
室内環境空気測定の方法ですが、公共機関のほとんどがパッシブ法での測定になります。
また、測定する化学物質ですがホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、スチレン、エチルベンゼンの5種類を測定しました。
室内の空気を測定するサンプラーについて
室内空気を測定するサンプラーはバッヂや有機ガスモニターとも呼ばれ、パッシブ法でのサンプラーについては、以下の2つとなります。
上記の画像はアルデヒド系のサンプラーと呼ばれており、ホルムアルデヒドやアセトアルデヒドなどの濃度を測定することが出来ます。
上記の画像はVOCサンプラーと呼ばれており、トルエンやキシレン、スチレン、エチルベンゼン等などの濃度を測定することができます。
パッシブ法の測定手順について
今回、行ったパッシブ法の測定手順は下記の通りに行いました。
1.測定する部屋の窓や玄関扉、備え付けの家具扉などをすべて開放して30分間の換気を行います
2.30分間の換気が終わった後、外気に接する扉(窓や玄関など)を5時間以上の間、室内閉鎖します(備え付けの家具扉などは開放したまま)
3.5時間以上、室内を閉鎖した後に壁から1m以上離し、床から1.2m~1.5mの高さにサンプラーを設置し、その周辺に温湿度計を置きます
4.サンプラーを設置してから更に8時間以上、部屋を閉鎖した後にサンプラーを回収します。
後は、採取専用の記録用紙に記入漏れがないか?を確認し、サンプラーを専用袋に入れて記録用紙と共に化学分析センターに発送します。
余談ですが、過去にパッシブ法でNG(ホルムアルデヒド)が出たことがあります。その時の原因は備え付けの家具が原因でした。
室内環境空気測定の概要や詳細については、室内環境空気測定|シックハウスのページを参照して下さい
まとめ
・公共工事(建築)の際には室内環境空気測定の実施が義務付けられている ・パッシブ法のサンプラーは2つある ・市の公共建造物で測定する化学物質はホルムアルデヒド、トルエン、キシレン、スチレン、エチルベンゼンの5種類である(国が発注した建造物は6種類) ・パッシブ法の測定時間は開始から終了まで24時間程度かかる(測定前後を含む) ・パッシブ法の測定は資格者(住環境測定士)が望ましい |
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