鉄筋継手部分の工法にはガス圧接、溶接、機械式などの継手工法があります。
沖縄県では鉄筋継手部分の90%以上がガス圧接となります。(2016年)
イン・システムでは、関東圧接業協同組合が提供しているSYゲージ(ガス圧接継手部分の検査専用ゲージ)を使用してガス圧接継手部分の外観検査を行います。
梁・柱部分の外観検査を行う場合、折れ曲がりや焼き割れ、垂れ下がり、膨らみの直径、膨らみの長さ、鉄筋中心軸の偏心量、圧接面のずれなどを検査します。検査対象数は、超音波探傷検査が1ロット30ヶ所に対し、外観検査は全数が対象となります。
設計士や現場代理人(現場監督)との立ち合い時には、主に膨らみの直径や長さ、鉄筋中心軸の偏心量を検査します。(建設現場によっては、検査対象の項目も変わります)
ガス圧接の外観検査に関しては、膨らみの直径や鉄筋中心軸の偏心量などでNG(不合格)が出る時もあります。
今回のガス圧接継手部分に関しては、膨らみの直径や膨らみの長さは標準値を軽く超えてました。しかし、鉄筋中心軸の偏心量で何本かNG(不合格)が出ました。
鉄筋中心軸の偏心量でNGが出る過程とは
ガス圧接の場合、悪天候での作業や圧接器(鉄筋保持具)の不具合、雑な作業を行わない限り、ふくらみが足りない(直径不足)というNGは出ないのですが、鉄筋中心軸の偏心量(偏心)が基準値を上回ってNGになることがあります。
これは、鉄筋L・Rの径違いや切断した鉄筋同士の長さがギリギリの時に起こると思われます。また、リブ同士(鉄筋すじ)がズレていると面ズレ(圧接面のずれ)を起こす可能性もあります。
SYゲージの使用方法
・膨らみの直径を測る時は該当する鉄筋径の1.4D以上あれば合格
・膨らみの長さを測る時は該当する鉄筋径の1.1D以上あれば合格
・鉄筋中心軸の偏心量を測る時は該当する鉄筋の膨らみ(コブ)をまたいでリブのL/Rに合わせ1D/5以下であれば合格
ワンポイントアドバイス
・膨らみの直径や長さの場合は、~D以上ですが、偏心量、面ズレなどは~D以下になります ・その他、溶接や機械式などの外観検査につきましては鉄筋継手部の検査方法|非破壊検査のページを参照して下さい |
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